2013年8月26日月曜日

石巻 まとめ

夏の第一弾レジデンス 石巻が終わりました

震災のこと 人のこと これからのこと
また新しく 想いが更新された
でも 決定的に これでいいのだ みたいな更新のされ方ではなくて
石巻にいるあいだも あっちに揺れ こっちに揺れ戻ししていて
今も その途中なのだと思う

人の数だけ 経験や体験や物語やシチュエーションがあり
個人と関わっていくことを 絵のまえでやっていくと つねに揺れている
でもよく見て
時に 古い歴史や 今はもうそこにないもの 人の記憶を手がかりに 想像してみる
視点の振れ幅を 大きくしてみること

ひとりの人から受け取るものと 四次元にものをみてみることで受け取るもの
そのどちらも自在に行き来して 決して凝り固まらないこと
新しいものに出会えば はじめは反発が起きてもいいから そこで 固まらないこと
とても疲れることだけど まず自分が知ろうとして いつでも変われるぞ という態度で臨んでいかないと 自然と居心地の良い 安心できるところを探してしまう

あと こんがらがっているのは 常に人同士 だけど だからこそ 解決するのも人であると思うことができる
とにかくやり通してみる すべては自分のものをみる姿勢と態度にかかっているんだ
ぐだぐだいってる暇はない!
目のまえのことからはじめて でも いつでも遠くに飛んで行ける想像する力と表現する力で 想いをリレーしていかなくちゃ
それぞれが 得意なこと 表現できる術をもって

ひとりでぜんぶやろうとする必要はないけど
ひとりでできることは全部だしおしみなく 常にやる

普段 飽和状態の東京にいるぶん
震災後の石巻に一定期間であれ住み込むことで思ったのは
ひとりひとりの役割の 自覚をもたざるを得ないなあこれは ということでした

絵を描くという役割で なにかできたか?
その確信もやっぱり 人と人とのあいだではじめて 確かめられるものとなっていくのでしょう

独り言みたいな文章だけど
エネルギーに満ち満ちています
絵が石巻にあること
それが だれかの なにかを 一瞬でも照らしますように

次にむかいます!

展示はまだまだはじまったばかり
なるべくたくさんのひとに 出会って欲しいです

次は福島!土湯温泉だよ

ありがとうございました 石巻






2013年8月25日日曜日

石巻最終日

オープニング前日 深夜までみなで設営など作業して なんとかかんとか

翌日 石巻四次元横町オープン! そして 私の石巻滞在最終日

午前はなんやかや オープン準備

昼前 きのう約束していた お花屋の源さんのところにいって 囲碁を打つ
もはや 対局ではなく 囲碁の勉強会
おもしろいいい 知れば知るほど 好きになる 囲碁



途中 ホタテの差し入れ アイスの差し入れがあり 源さんのともだちも来て
囲碁しながら ホタテたべながら 遊んだ

だれか来るたびに 「この絵 この子が描いたの」と紹介してくれて ちょっと恥ずかしいけど嬉しい

絵も とても気に入ってくれて しみじみ 見てくれる 
お花屋さんの絵は お花屋さんの色調にぴったりなじんできた!


元気でね また来るねって挨拶して お別れ

そのあと ユッキと一緒に買い出しにいって 18時からはじまるオープニングパーティのたべものを準備する
立石さんは一階で接客なので わたし ひとりで30人分の料理をこさえる
15時くらいからはじめて ぎりぎり間に合った
料理も このくらいの量になると 集中する
つくる段取り 順番 などなど 考えて ひとつひとつ丁寧に込めてやる
制作と同じような楽しさがある

こつこつつくっていると ちょこちょこ遊びにきてくれていた高校生 通称バニー部が
あいにきてくれた! 夏休みあとすこしで 課題など忙しいのに。。うれしい
早速料理手伝ってもらう

オープニング 
女川のプロジェクトも今日からオープンで カナダからきたレジデンスアーチストたちもわらわらくる 女川のちえちゃんや 武谷さん
地元のひと 今回展示させてもらったところの人 

呑んで食べて話して
わーーーー


夜 外に飾っているわたしの作品を みんなでぞろぞろみにいったりもした
夜の絵 しーーんとした中 佇んで




カナダ人たちに カラオケにいこうと誘われたけど
今宵は最後の夜 日和アートセンタで しみじみ呑むことにする
ちばちゃん 立石さん あとから来たユッキ ひろこさん
深夜まで 談笑



それぞれと 話して お別れして 寝た

朝 なんと!高校生二人 ちはなちゃんと バニー部が わざわさ見送りにきてくれた
立石さんも早起きしてきてくれて そしたらなんと 駅に お花屋の源さんもきてくれた

記念撮影!

石巻 ありがとう!みなさま ありがとう

石巻四次元横町は 8月23日から9月8日まで やってます!
日和アートセンターにいって 地図をもらって 街をうろうろしながら
たくさんの風景 作品 人に 出会ってください

いろいろ 思ったことは 後日またかきます
とりいそぎ
ありがとう

朝の空

2013年8月23日金曜日

絵画が街にでる

深夜の作業 少し寝て 早朝から仕上げ
ついに絵が完成だああああーーー
パレットも森みたい


日和アートセンタからでない生活で もくもくとこもったエネルギーを限度ぎりぎりまで絵に貯めて 発電するようなきもち

絵の完成はいつも ぜんぜん派手じゃないし どちらかというと 粛々とした気持ちで終わる
まだ 絵と自分との距離が近いから 他のことしていても ちらちら気になっちゃう

今日は その余韻はほとんどないまま 絵を 街に設置

も〜〜〜 この 街に絵がおさまっていく感覚 良いですすごく

日和アートセンタの絵も 壁にきちんとかけると 見え方がぜんぜん違う
目線の高さ 壁の白さ いろいろしっくりきて 絵にスっとはいっていける
そうして もう 私だけの絵では なくなる

街に絵を設置って それよりもっとすごい!
だってうしろの あらゆるものと絵が 関係してきちゃう 絵が パアアアって 熱をもって一気にエネルギーを放出するみたいに
うしろの風景と化学反応みたいに
とにかくなるんです

絵が街に出る 1ヶ所目
 四次元横町に参加しているユッキの家
四倉お父さんにも 期間中ずいぶん お世話になって(主に食べ物の面で)
街歩きでも色々おはなし聞いて 

四倉家は 線路の脇にある 震災前はスレートの工場があった
石巻の石は層になっていてパキッと薄くさける石
その石を瓦や壁の材料にする 黒くて薄い雄勝石のスレートは いい色と質で
お皿としても使えちゃう

四倉家の庭は 色々な種類の植物が生えていて やわらかいかんじがする
もみじの木 庭石が かっちり造られすぎず自然と造園されているかんじが良くて
そこに絵を置かせてもらった
四倉家の絵は 「昼の絵」
太陽がさーんとふって ぜんぶのもの 光がまんべんなく照らしてる
そういう絵を描きました

ちょうど絵を置きにいったとき 四倉お姉さんのこどもがビニールプールですっぽんぽんで遊んでいて 絵の中の人と同じ光を浴びてた
きらきら 

一番嬉しかったのは 四倉お父さんが 倉庫から 昔描いた自分の油絵を ヘドロでよごれていたのをホースで水洗いして(豪快) ひさしぶりにその絵が日の目を浴びたこと
私の絵のとなりにそれを置いて 青空絵画展になりました
高校時代に描いたという絵 古くなっているけれど 綺麗に残っていて
石巻の魚市場を描いている 魚市場にいる 人間を描いている
なんだか 私の絵が街に飛びだして 四倉さんの絵に会いに行ったみたい
ずっとひきこもっていた絵が ひさしぶりに光を浴びて すごくきれいだった

絵を残しておく って 大切だね


ひだりが 四倉さんの絵

夜にみても 光ってた


絵が街にでる 2ヶ所目
梅屋横町のお庭
ここも 街歩きのときに気になったところで 昔は建物が密集していたこの通り
今は更地がほとんどで 横町の名前だけが 残っている
でも 一区画だけ 庭みたいなのが残っていて 木が植わっている
梅の木もある その場所に絵をぽんと置いた
「夜の絵」
灯りを ともしてみようと思った絵
笑えるくらい 唐突に絵があって 光ってます


絵が街にでる 3ヶ所目
お花屋さん
この絵は悩んだけど すごく柔らかい絵になりました
お花屋さんは 花がたくさんあって 絵に花や草がさわさわ 入り込んできちゃったような絵 現実の花と その奥の絵の花 さらに奥の夕焼けと松
それらが地続きであること 一番近くにあるものを手がかりに ほんとうはどんな遠くのものも想像できると 思ってます


それぞれの場所で 絵がエネルギーを放出して 人にみられて 場所に調和して
2週間ちょっとのあいだ 存在しますよーーーーに

とにかく はじまりました!



2013年8月22日木曜日

一枚の絵みたいに

日和アートセンタに展示する 一番大きい絵を 描いています
夜明けの絵です

焦らず でも着実に 少しずつ進める作業 
自分の中に しーーんとした感覚がある
外がどんなにがやがやしていても しーーーーんと する
 でも まわりの音が消えていくんじゃなくて むしろはっきりと聴こえる

夕方 室内に夕日の影がのびてきて わたしの描いている絵と空間を見事に照らした!
絵の光にあわせるように 光が入った 
ハーモニー

そんなこんな 夜のはじめごろ
れんくんとあさみさんが遊びにきて 絵をみてくれる
れんくんは 小学生だけど なんというか 私の中では スーパー小学生
なんでも自分の意志と目で しっかりものをみるし
それを人に ちゃんと言葉で伝えられる
大人の前でも へんにひねくれず 物怖じせず でも心底素直な話し方してくれる

そのれんくんと 日和でふたりきりになる瞬間があって すこししゃべった
なんで太鼓たたくのが好きになったのか 中学にいったらなんの部活に入りたいか
油絵はたのしいよってこと
絵がこのあいだより できてきたねってはなし

なんでもない会話だったけど なんでしょう 心がすっと 凪いだ
そのあと れんくんは外にでて あさみさんや お隣さんたちと話している
私はだれもいない日和アートセンターで 石巻の人でもなく 仕事で転勤しているのでもなく もうすぐいなくなる人として 1人で絵を描いている

外からのたのしそうなみんなの話し声と もう鳴いてる秋の虫の声と 薄暗くなってきた外の気配とか夕食の気配
で 私と私の絵

ぜんぜんうまく言えないけれど 夕方の 室内の光みたいに ぜーーんぶ まるって思った
石巻の人だとか大工だとか絵描きだとか肉屋だとか関係なく
もはや人間かどうかもあんまり関係なく
全部が調和している美しい一枚の絵みたいに 全部が瞬間的に調和していると思えた

からだがビビビビっ となって しーんとしているのに 小躍りしそうな嬉しいかんじ

ふいにくるよね

またすぐ消えるけど

夜は 一ヶ月続いた 無限カレーの(最後らへんは 差し入れの野菜で無限に増やせた)カレーパーティ
ちばちゃんと立石さんに振る舞いました
そのあとの もくもく作業 深夜まで

もうすぐ おわり

説明不要 相当面白いなこれ




2013年8月21日水曜日

早朝5時のテンションで佳境です

うおおお

追い込みです ひとりごとも増えてきました!

一緒に作業しているちばちゃんや立石さんも みんなして 佳境です

そんな中 早朝5時に起きて ユッキと一緒に女川 雄勝のほうまでドライブしてきました
こちらに来てから ほとんどこもりっきりで 街以外の場所にいかなかったから とても解放された
山 漁港 神社 海 なんもなくなった街 いろいろみてきました

ぜーんぶ石巻なんだな 広いなー石巻

きれいな海!
 早朝5時のテンションを持続させて 一日おかしげなかんじで描いた
夜まで描いた
たまにこうなっちゃう

もくもくと
足が可愛い

2013年8月19日月曜日

怒濤の差し入れ 

石巻滞在もあと数日
作品を完成させるともうお別れです さみしい

お昼頃 ちばちゃんと二人 作品のはなしなどできて楽しかった
やっぱり 一緒につくってるっていいなーー
彫刻と絵画 だけど やっぱり 話が はずむよ


そして今日はなぜか 来客の人たちがみな 怒濤の差し入れ
ティーパーティができるくらいの おやつ

日和アートセンタは もらいものの宝庫です ほくほく

最近ちょこちょこ来てくれていた 現役高校生 通称バニー部ちゃん
今日は日和主催の ワークショップがあったので 遊びにきていた

現役美大生のはるかちゃんも ひさびさに登場

なんだか 若い子と沢山話す事が多い滞在です

ティーパーティで あはは あはは とみんなで話しているけれど
高校生大学生とは すでに一回り以上の年の差があることに悲鳴

こうやって 普通に生活していたらなかなか出会わない人たちと
一緒にごはん食べたりお菓子食べたりできるのは ほんとうに嬉しいです
アートセンターは だれだって交われるスペースだなー


もう二度とないかもしれないコンボです

夜 お隣の 石巻2.0の人たちと もらいものの餃子 もらいものの素麺
もらいもののおかず もらいものの枝豆とトマトとトウモロコシ を食べる
ぜんぶもらいものだ すごい
みな疲れ過ぎているのか ほとんど無言で食べてておもしろかった
高校生ですら 課題に追われて忙しい現代です
私も制作佳境だが だからこそ みんなでごはん食べる時間 だいすき


ごはんのあと 今日の夜行バスで東京に戻るはるかちゃんが 立ち寄ってくれたので
ここぞとばかりに 缶ビールをあけました プシュッ
とりとめなく 色々なおしゃべりをする 
ほんとうはもっと 感謝とか なんか 色々言いたいことあるんだけど
これからまた きっとどっかで会えるし また話せるよね と思う

描いている絵と 石巻が 少しずつ しっくりしてきた気がします



2013年8月17日土曜日

美しい景色

今回 4枚の絵を描いています

石巻に来て 昔の事や 風景や 人 いろいろなもの 目から取り入れて
いろいろな良い事 悪い事 知れる限りはきちんと知って
その上でふいに出会う 美しい景色 もの 人の一瞬
それをすくいあげて絵にしたい

そういうつもりでいました

4枚の絵を 街中の4ヶ所で展示をすることなって その場所の絵を 描いています

4枚という数も 展示したい!というふうに思った場所 というかんじで自然と決まって
絵も それぞれの場所や人のことを想いながら いっこいっこ考えたのだけど
あら なんだかこの4枚の絵

夜明け 昼間 夕暮れ 夜 の絵になりました

ずーっと繰り返されてきた 朝から夜 そしてまた朝

何巡りもしている 人の記憶

何度も街が消滅しかけた石巻の土地

ひとりひとりのエピソード

大きな歴史の時間

どれもきちんと感じたいです

今日 夕暮れの絵を描いているときに みにきたおじさんが 絵の中の夕暮れをみて
その風景の場所を言い当てた!
松の木と夕焼けの空 それをみて言い当てた! すげー
そしてそのあと 津波の記憶がまだあるから怖い というふうなことを言ってた

私は うむ と思って
良いとか悪いじゃない 美しい景色のことを考えました

夜 女川の仮設商店街に行く 昼間に女川のちえちゃんたちがワークショップをした
その打ち上げバーベキューに参加
女川に行くのは2回目
山の中の高校のグラウンドに建てられた きぼうのかね商店街で
ほとんどまっくらな夜に はっとする空と木 見ました

美しい絵を 描きたいな 
ずっとこもっていたから ひさしぶりに外の景色をちゃんとみて
改めての まじめな夜です






このおにぎりは特別なやつですよ!


穴があくほど見続ける

制作がいよいよ佳境
いつもどうして やっぱり時間がなくなってくるもんです
一日が終わると あ〜〜〜〜〜 とか へええええ〜 とかしか言ってない
一緒に作業している立石さんとちばちゃんも へえええ〜〜い とかいってる

連日 人も訪れている
地元の人が おしゃべりにきたりもするけれど
日和アートセンターを目指してくる人もけっこういるのだなあ
色々な人が来て いいなと思う
どんなひとの 居場所にもなりうる場所
ふむ
夜は 外からよく見える


今 絵は仕上げの段階なのだけど 一枚の絵にけっこう手こずっている
もう丸3日はその絵のことしか考えていないが なっかなか終わらない

ものに ぐーーっと寄る視点と それを遠くからみる視点を 交互にやる
すこしづつ すこしづつ 動かしていく
みているひとには 変化はなかなか読み取れない
けど ゆっくり花が開くみたいに だんだん日がのぼるみたいに
少しずつ 絵にしていくかんじ
自分でももどかしくて ばばばって出来たらどんなにかいいけど
これが自分の ものを見つめる速度だし 考える速度なのかもしれないなと思う

描くことと生きるペースや仕方が やっぱり同じ

もどかしい部分も含め 背負っていくしかないと 身に沁みますよ 絵描いていると

夜 みなでもらいものの素麺 おいしーん
もくもくやってる みんなやってる
姿勢しゃきっ

ちばちゃんも立石さんも

2013年8月14日水曜日

メモ

早朝にひとり 描いているときの至福

昼の光は 全部調和さすから 描くのが難しいなあ

昨日来てくれた 王子くん(あだ名)また来てくれた 話して楽しい アツい

ユッキが来て 四次元横丁メンバーが揃った 

夜 神さまのはなし 

お盆だね

ついにゴローン ポニョみたいな立石さん(妊娠8ヶ月)






カレーが豊作

公開制作二日目

きのうはあんまり人がこなかったのだけど 今日は くる
しかも 地元の人 というより 県外から ここを目指してきた人や
悩める表現者 帰省してきている人 など 

わたしもものをつくっています

という人と沢山話をした

2009年に別府にいた という人にも会った 

ここは アートセンターなんだなあ と実感した日でした

公開制作の現場には 今日から ちばちゃんも登場
なかなか密な空間になってきたよ


彫刻道具 かっこいいーーーー!


わいわいがやがや 制作はすすむー
自分の時間と みんなの時間が 混在しているかんじ

ところで お昼はみなでカレーなんだけど
佐立さんと宮本さんが 実家で穫れた野菜をもってきてくれて なんとも豪華な食卓
赤い赤いトマト 
きみどりみどりのししとう 
つや紫のナス 
 パーマネントグリーンのピーマン
きんぴか黄色のトウモロコシ
ぷりぷりした枝豆

見ているだけで幸せなきもちになれる野菜を 炒めたり カレーに入れたりして食べた

夏野菜無限カレーが 豊作ですぞ

お昼ごろ 日和アートセンタにくれば 振る舞います(日によってカレーの味は変わります)

お近くのかたはぜひ


 さーーーーー 現場の温度はむぐむぐあがっていきますよ!
深夜まで作業してしまった ねむい!でもへいき ナチュラルハイの到来です

酸素を吸入する立石さん(妊娠8ヶ月)

2013年8月13日火曜日

公開制作スタート!

今日から 石巻四次元横丁プロジェクトの 公開制作が 日和アートセンターの一階で
はじまりました!

美大生たちがいなくなって しんみりカレーかな と思ってたけど
おなじく四次元横丁に参加する 佐立さん 宮本さんも一緒に公開制作はじめるということで 日和に集まる
それから このあいだの写生会のワークショップのときに出会った
美術科の高校に行っている女子高生の知華ちゃんと成美ちゃんが これからたまに
一緒にここで制作することになった
やったあ
高校生と あそべるぜ

ということで お昼はわいわいカレーになった 嬉しい


一階のギャラリーは 自然光たっぷりふりそそいで 絵がきれいにみえる
夏の日差し ほどよく入って 外は暑いけど 中は風が涼しい
全国的に猛暑ということだけど 東北の夏は 東京の暑さとはぜんぜんちがうなあ

集中してかけた

夕方 西日がどんどん伸びてきて わたしの描いているところにまで届きそう
でも ぎりぎり日差しは当たらず 日は落ちました




となりの新田屋さんのおばちゃんが みにきて
「陶器のような美しさの絵」と言ってくれたのがなんだか嬉しかった
しーんとした 絵

自然光の室内と 外の揺れる木と 人とのおしゃべりとごはんと 制作
公開制作は やっぱり楽しいなあ!

ほぐされている立石さん(妊娠8ヶ月)

夜 少し描く でもやっぱり私は 朝型です 





2013年8月11日日曜日

よかった。

朝から四枚目の絵の構想にとりかかる
 夜の絵…夜の灯り

お昼

日和アートセンタによく遊びにくる かわいい小学生の男の子がいるのだが
彼らが ゆれゆれボーイズという二人組のバンドを組んでおり
その演奏をするからと 中瀬(萬画館があるところ)の先までいってきた

自転車で来なかったことを後悔
あつい 日陰がない
ここんとこ 身体が暑さになれてなかったから 東京よりは全然涼しい石巻だが
それでも 日差し こわいよー!ひー

しかしね ゆれゆれボーイズは最高だった
 彼らが歌う 「日曜日よりの使者」 動画撮って永久保存です
なんかこう 素晴らしい子が多い気がする 日和のまわりは


後ろの自由の女神とマッチしてるね
 ゆれゆれは良かったが とにかく暑かったので かき氷を買って 食いながら帰った
びっくりしたんだけど 北上川がカフェオレみたいだった
もしくはガンジス川か
なんで????
いやー ひさしぶりに日中外にでたな
退散退散
で そっから また くさくさ絵を描いてたんだけど
今日は 美大生たちの展示 最終日で
なんだか そわそわ
今日は 展示している子が沢山来てて みんなが 2階にあがって話に来てくれるので(二階はクーラーついている という理由か)
絵のはなし 制作のこと 色々話した
絵をかいて遊んだり 
愛おしい時間でしたね

今はもう みんな作品を梱包して 搬出をはじめている
ほんとうに ほんとうにおつかれさま!
よかった よい展示でした
そして 出会えてよかったな 展示があったからだな と思ってます
魔法ですよ ええ

今夜はこのあと 打ち上げで飲み会だ! (ちゃっかり便乗)
もう 会えなくなる子もいるし たくさん おはなししたいなあ

明日から バトンタッチです
わたしが 一階で 全力 尽くします




ザ・夏休み

午前中は ワークショップで写生会が行われた
石巻出身の画家の浅井先生が 最後にみんなの絵の講評
やわらか〜い話し振りで いい話だった

外にでて 絵を描いてみるって いいね(私はやれなかったのだが)



 美大生たちの展示もいよいよ今週末でおしまい
はるかちゃんも しんみり
でも やってよかったと 心底言っていて よかったなあ と思う
地元 けっこうおもしろいじゃん って思った って言ってた
お隣の 石巻2.0という団体が 震災後の石巻を ほんとうに面白くしていると 私も思います 関東から 若者がこちらにどんどこ移住してきてる
新しいもの と 昔からあるもの いる人が 素直に交われたらいい です
 色々あるけど

そんなわけで夜に
打ち上げ第一弾! みんなで日和で 軽くビール呑んで 巻寿司つまんで
スイカ割して 花火した
あー夏休み

はるかちゃん さつきちゃん 菅野さん 立石さん 私
おばあちゃんちに帰省してきているという ももちゃんという小6の女の子も一緒に遊ぶ

ももちゃんは すごくおもしろい子ども
何度か2階に遊びにきて はなしをした
今日は 扇風機にむかって 「ワレワレハ ウチュウジンデハナイ」って言ってた

スイカ割なんて ひさーーしぶり
日和の前の道路でやる 
はるかちゃんがぐるぐるまわって ポストに激突してた だいじょうぶか
さつきちゃんが うまく割ってくれました




花火も 楽しい 夏だね 夏



 明日は展示の最終日だね しんみりは置いといて がんばろう!!










2013年8月9日金曜日

人と話すほど対流する



はるかちゃんと二人で アイスを分け合いながらなにげなく話していると
「大学で 石巻出身てあんまり人にいってないんですよー 差別されると思ってたから」
という一言に えっ となる
重い と思われたくない という話

震災の記憶をなくすことはできないけれど
そんなことが理由で 差別されるような 世界には したくないです しないです

そのトーク
案外響いて 二階で絵を描きながらかき乱された

そして 
今日は長崎 原爆の日ですね 黙祷したよ
夏は 小学校の登校日を思い出します


お昼

はるかちゃんと さつきちゃんと 出前たのんじゃおっか!といって
近所の蕎麦屋から カツ丼やラーメンを頼んでお昼ごはん
昨日の焼肉といい 贅沢だなあ
美味しいものを みんなで食べる しみじみ しやわせだ



夕方

女川のちえちゃんの学校の美術部の中学生と 話す
宇宙人のように感じるが 自分もこういうかんじだったと だんだん思い出す




長崎の中学の友だち みゆきちんから電話
今 大阪でやっている 遠足プロジェクトの展示を見に行ってくれたらしい
自分で搬入もしていないので 会場がどういうかんじかわからなかったから 伝えてくれて嬉しい  忙しい中 見に行ってくれたみたい 
なかなか会えなくても 作品によって また 話せたりする
これが 表現の醍醐味でしょう
跳躍があるのです


もくもく籠って絵を描いていること それ 大事
ひとりきりで ひとりきりのことに向き合って

でも それを外側に放つこと それらはセットです

人と話すほど こころのなかがかき乱されて うずうず動いて 循環するからねえ

来週からは 公開制作 はじまります!
描くことと 見せることが 同時に行われる すごくエネルギー使うが
さかんな対流が行われる
自分が一番変われるときですよ

さあ 今はとにかく かくかくかく〜







2013年8月8日木曜日

メモ あと焼肉

メモ

朝の光 昼の光 夕方の光 夜の光
それらを街に ちらばす

歩く速度でものをみること(車は速すぎる)



木陰 揺れるやつ



 美大生たちの可愛さよ 毎日会えるの 楽しみしてる


夜 女川のちえちゃんと 立石さんと 外食!焼肉!
こんな楽しいんだね 外食
おどろいたよ 




一日の過ごし方

朝はやくから起きて しずしず絵を描く 早起きは三文の得です

11時前 一階の展示がオープンで 美大生のはるかちゃんたちが やってくる

お昼 その日の差し入れや カレーを はるかちゃんや立石さんと食べる
これ 一日の至福の時

今回 ほんとうに はるかちゃんやさつきちゃん 美大生たちにこころが救われてるーー
一階でみんなが 展示が エネルギーはなって それだけで しゃきっとするー

休憩に おしゃべりするのが 楽しい

今日は 夕方に用事を済ませてやってきたはるかちゃんが 
ひょっこり 「幸田さん ちぃーす」と挨拶してきたのが素晴らしかった
ちぃーす

そんなこんなで 夕方 ひとりで絵を眺めて 花を眺めていると
カーテン越しに 夕暮れの光が差し込んできて 今 描いている絵のトーンと似てきて
きれいだ 
トルコキキョウに 光があたる
色々な角度からそれを眺めて 飽きない 美しい!

枯れないでほしいなあ と 思うけど 枯れるんだね 花よ



夜は 美大生たちとばいばいして 私と同じく へろへろで仕事している立石さんと二人
ごはんを食べる
アジの干物(もらいもの)食べたら すごい美味かった
たまに食べる カレー以外のものが美味すぎる
カレーも美味しいんだけどね

二人とも ぼんやりしてて あ〜〜〜 とか よしっ! とか ヒィ とかしか言わない
けど 立石さんが下で遅くまで仕事しているのもまた エネルギーもらってます

夏だけど 夏の日差しほとんど浴びない
石巻の夏

2013年8月6日火曜日

ものをみて描く

トルコキキョウとリンドウを描く

みながら描く

きれいだなあ 葉っぱの色 花びらが重なっているところの濃淡 自然なグラデーション

ものをみて描く

これ この夏のひとつのテーマでもあります

目のまえにあるものに とにかく真剣に向き合ってみる
写真をみたり あやふやなイメージで描くのではなく
今 目のまえにあるものを 見つめてみる

花はねえ ふよふよしてるんですよ
それがなんともいえず可愛い
風が吹いてなくても じっと見ていると ふよふよ ふるえてる
花の 息づかい 温度 のようなもの

夜 雨がざあざあ 降っている中 花だけみてる 

どれがほんもので どれが絵画でしょーう

2013年8月5日月曜日

花を買う そして描く

もくもく 絵をかく
一階では はるかちゃんたちが みにくるひとたちとおしゃべりしている
日曜日 沢山のひとが 展示をみにきているみたい


いきなり激しい揺れ 
石巻に来て ぐらぐらすることはわりとよくあったけど
あら これは。。。!というくらい揺れた
下の階からはるかちゃんが 「幸田さんだいじょうぶですかっ!」といってくれた

はるかちゃんが となりの事務所や まわりに色々確認しにいったり
きびきびしている

そのあと 「はーー 心臓ばくばく」 といって 無事でほっとしてた

危機感 
震災の経験 
わたしも見習おうと思った

まあ お皿も割れず 展示物も無事でよかった 津波もこなかった

午後 ユッキが 無限カレー用にと ヒツジの肉を差し入れしてくれたので
さっそく羊カレーをつくった すごい存在感だ!羊 でもうまい


 今回 絵を展示する箇所は複数ある 街を歩いて 絵を飾りたい場所 見せたい人
いろいろ出会った
そのひとつ お花屋の源さんのところに飾る絵を 描こうと いろいろ考える
お花を 描こう と思って 自転車で夕方 お花屋さんにいく

すると このあいだまで飾ってあった 娘さんが描いた絵が 今度は息子さんが描いた絵に変わっていて その絵がすごい良い
源さんが 「これ 息子が小学校あがるまえにかいたの みて 海から陸地をみた目線なんだよ」と言って たしかにそれがすごい
陸から海を眺めるんでなくて 海から陸をみてる この視点を 幼児が獲得しているとは

「この絵を飾ったら梅雨があけたさー」と言う源さんがかわいい

わたしが この絵に負けないようにがんばってかくね と言ったら
「勝つとか負けるとかないのさー」と言われて そりゃそうだ と思った





しばらく お茶っこしながらはなす
ふいに ジャズのはなしになって 聴いてみるっぺ となって 花屋のドア閉めて準備中にして 大音量でジャズを聴いた
 音楽のはなし ハンドパワーのはなし お盆のはなし

トルコキキョウとリンドウを描こうと決めて ひさしぶりに花を買った
花を描いたことは ない どきどき





しばらく話して 帰り際 外にでると 夕焼け小焼け
ふたりで きれいだなあ すごいなあ と言って お別れ

お土産に 「ゴッホのひまわり」というヒマワリをもらった
ゴッホが描いたヒマワリのように品種改良してつくられたヒマワリだって!!
えーーーー
なんかすごいよ
絵が 現実になる  すごすぎる